小学校高学年の頃、地域の小学生のミニバスケットボールのチームに入っていた。
毎週三日くらい練習が入ってて、一年に3回か4回くらい遠征があった。
チームでは遠征の時、複数のグループに分かれて、チームメンバーの親のうち、予定が合い車が使える人に体育館や宿泊場所まで送ってもらうというシステムだった。
その時の遠征は、富山の大会に行くというもので、自分は3年生のHくんのお母さんの車で向かうグループに割り当てられた。
1日目の試合が終わり、富山駅の近くの宿泊場所に向かうという時、Hくんのお母さんがいきなり車のスピードを上げた。
まわりは街中で、かなり車も多かった。Hくんのお母さんは真面目で厳しい人だったから、危険で意味のわからないおふざけをするとは思えなかった。
自分たち小学生組が困惑していると、Hくんのお母さんは「緑色の人が追ってきてる」と余裕のない様子で叫んだ。振り返って後ろの窓から見ても、緑色の人なんて来ていない。
結局、宿泊場所に着く頃にはHくんのお母さんも落ち着き、その後緑色の人の話をすることもなかった。
文字に起こすと伝わりにくいし、他の怖い話と比べても怖くはないだろうけど、当事者としては怖くて不思議な体験だった